新生銀行は2021年12月にSBIホールディングスの子会社となり、2023年1月4日より「株式会社SBI新生銀行」となりました。
ATMの24時間365日稼動、ATM手数料の無料化、送金手数料無料化、SBI証券との連携で金利優遇など、顧客にとって手厚いサービスを展開していることで支持されています。
一方で、「新生銀行はやばい?」「違う銀行に変えた方が良い?」というネガティブな声も聞かれ、口座解約を検討している方も増えているようです。
そこで今回は、新生銀行の解約の仕方、解約増加の真相、口座を放置するリスクなどについて調べてみました!
口座をお持ちの方も、新規開設を検討されている方も、参考にしてみてくださいね。
新生銀行の解約窓口・解約方法
どの方法で手続きするにせよ、解約手続きのためにはキャッシュカード(もしくはキャッシュカードに書かれている口座番号)が必要になります。
もしキャッシュカードを紛失しているのでしたら、まずコールセンターに連絡して紛失届を出してください。
キャッシュカードが用意できたら、解約の手続きに進みましょう!
店頭窓口で解約
お近くに店舗があり店頭に行く時間が取れる方は、窓口で解約するのが良いでしょう。
お近くの店舗の検索はこちらからできます。
窓口の受付時間は、基本的に平日の9:00~17:00です。
手続きの際は、以下の持ち物が必要です。
・キャッシュカード
・届出印(登録がサインの場合は不要)
・振込先情報
・本人確認書類(住所など変更がないかの確認)
ただし、口座解約の手続きは家族でも代理で行うことはできません。
必ず本人が行う必要があるので、注意してください。
パワーダイレクトにログインしてフォームへ入力
インターネットバンキングの利用設定ができている場合は、webからの解約手続きもできます。
窓口に行く時間がない人はこちらが便利ですね!
①パワーダイレクト(インターネットバンキング)にログイン
②「登録情報の確認・変更」ページから「口座解約のお手続きフォーム」もしくは「残高がない口座専用のお手続きフォーム」を選択
③以降指示に従ってフォームを記入
何らかの事情でパワーダイレクトにログインできない状態の場合は、まずそちらを解消する必要があります。
ログインできない時の原因別に連絡先をまとめておきますので、参考にしてみてください。
新生銀行の口座残高がある場合は電話で解約できない?
窓口に行く時間が取れない人や、webからの手続きに不安がある人は、電話でも解約することができます。
ただし、電話のみで解約手続きするためには以下の条件を満たしている必要があるので注意してください。
(1)口座名義人本人からの連絡である
(2)口座番号(キャッシュカードに記載)と暗証番号(4桁)がわかる
(3)全ての通貨の普通預金残高や定期預金残高が0円
(4)当月の預金利息が発生しない
(5)投信口座、NISA口座、FX口座を開設していない
(6)新生銀行で住宅ローンの利用がない
新生銀行の解約について電話や窓口で相談できる?
解約の相談はもちろん窓口で受け付けてもらえますし、上述の条件を満たしていた場合は電話のみで簡単に解約できます。
問い合わせの際は、口座番号(キャッシュカードに記載)・4桁の暗証番号を用意してから解約手続きの電話をしましょう。
新生銀行が解約祭り?解約増加の真相は?
ネット上では、SBI新生銀行に行く末に不安を感じている人々がいる様子が見られました。
なぜこのようなネガティブな反応が出ているのか、考えられる理由を3つあげてみます。
- 上場廃止
- ATM手数料の改悪
- ポイントプログラムの終了
- ①上場廃止
SBI新生銀行は2023 年9月28日をもって株式会社東京証券取引所スタンダード市場において上場廃止となりました。
このため、SBI新生銀行が破綻するのではないかと懸念している方が多くいらっしゃるようです。
ただ、この上場廃止については、3500億円残る公的資金の返済に向け、株価に縛られず国と協議しやすくするのが狙いと言われており、経営悪化というわけではないようです。
SBI新生銀行も以下のように発表をしています。
当行の2023年3月期決算において当期純利益は427億円の黒字を計上しており、経営状況に何ら懸念はございません。
SBI新生銀行公式サイト
上場廃止後も、お客さまにご利用いただいている銀行口座を始め、弊行がご提供している商品・サービスに変更はございません。
SBI新生銀行公式サイト
「上場廃止=経営悪化、倒産の危機」というわけではなさそうですので、今まで通りに利用を続けても良いでしょう。
- ②ATM手数料の改悪
SBI新生銀行は、当初どのATMを利用しても手数料無料という点が強みでした。
しかし、2018年にスタンダードランクの出金を有料化、続いて2021年にはゴールドランク以上でも一部のATMの出金を有料化と、手数料の改悪が続いてきました。
これにより、当初の手数料無料に惹かれて口座開設したユーザーの解約ラッシュを招いたと考えられます。
しかし、2023年2月6日(月)より全てランクのユーザーの提携コンビニATMの出金手数料が再び無料となりました。
更に、2024年3月31日まではキャンペーン期間として、回数無制限で利用できるとのことなので、ユーザーにとってはサービスが充実したと言えそうです。
- ③ポイントプログラムの終了
新生銀行には、これまで利用状況に応じて毎月Tポイントを貯めることができるプログラムがありました。
Tポイントユーザーに好評なサービスでしたが、2023年秋に終了となり、このことで一部のユーザーの解約を招いたと考えられます。
ただし現在では、2023年10月1日から「キャッシュプレゼントプログラム」というキャッシュバック式の還元プラグラムが施行されています。
こちらはTポイントユーザーでない方でも、口座への直接返金という形で還元されます。
より恩恵を受ける対象が拡大したとも考えられるため、人によっては改善とも言えるかもしれませんね。
新生銀行の口座放置したままなら解約した方がいい?
SBI新生銀行に限らず、使用していない口座がある場合は、解約した方が良いでしょう。
理由は2つあります。
- 1 口座維持手数料(未利用口座管理手数料)の発生の可能性
1つめの理由は、今後2年程度の「不稼働口座(未利用口座)」に対し、口座維持手数料(未利用口座管理手数料、とも言います)を取る可能性があるからです。
既にいくつかの銀行では手数料の徴収が始まっており、今後はそのような銀行が増えていくと思われます。
現在のところ、SBI新生銀行では口座維持手数料は取っていませんが、今後取るようになる可能性は十分にありえます。
- 2 犯罪への悪用
2つめの理由は、知らぬ間に特殊詐欺の口座として悪用される可能性があるからです。
長期間利用のない預金口座は、特殊詐欺などの犯罪に不正利用されることが多いんだそうです。
巻き込まれれば、自身も損害を被る可能性も十分に考えられます。
以上の理由により、使っていない口座は解約しておく方が安心だと言えます。
また、2018年より「休眠預金等活用法」という制度も施行されています。
10年以上、入出金などの取引がない口座の預金は「休眠預金」として預金保険機構に移管され、民間公益活動に活用されることになりました。
これに関しては、民間公益活動に使われた後でも、口座名義人から請求があれば支払いが行われるので損害は発生しませんが、覚えておいた方がよいでしょう。
新生銀行の解約ラッシュについてよくある質問
まとめ
SBIグループによる買収、上場廃止など、大きな変革の最中のSBI新生銀行。
これからも新しい展開やサービスの提供がありそうですね!
自分の生活スタイルに合っているのかどうかを見極めて、口座維持か解約かを決断していきましょう!
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