新電力会社グランデータ(現在では株式会社ストエネに社名変更。本記事では以下グランデータと記載する)の解約にお困りでしょうか?
グランデータについては、SNS上で「許可なく加入させられた」「必要のないサービスを付けられた」という声や、電気代の水増し疑惑の声が上がっているようです。
実際には、グランデータはこれらの疑惑について公式サイトで明確に否定をしていますが、不安を感じる会社との契約は避けたいものですよね。
そこで本記事では、グランデータの解約方法について調査していきます。
グランデータが解約できない?
グランデータが解約できないと言われる理由
グランデータについては、SNS上で「電話が繋がらない」「メールで問い合わせても返信がない」という声が上がっていて、解約しにくいと評判なようです。
また、解約手続きに「お客様番号」が必要となる場合があるのですが、この番号をどこで確認して良いのかがわかりにくいことがあったようです。
グランデータの解約トラブルを回避する方法
一番簡単にグランデータを解約する方法は、他社に乗り換えることです。
この場合、切り替え手続きは乗り換え先の会社の方で行ってくれるので、契約者がグランデータに連絡をしてやり取りする必要はありません。
この際にグランデータの「お客様番号」が必要となることがありますが、これは最初にグランデータから送られてきた契約書類に記載があります。
マイページ上からは確認できないという声が上がっていますので、契約書類は絶対に破棄しないようにしましょう。
グランデータの解約方法
電力会社の申込みに必要な情報を揃える
電力会社に申し込みをする際に必要な情報は以下です。
- 供給地点特定番号
- 契約者氏名
- 現在契約中の電力会社
- 現在契約中の電力会社のお客様番号
- 切り替え希望日
- 電気料金の支払い方法
供給地点特定番号、グランデータのお客様番号については、マイページもしくはお問い合わせフォームから確認できます。
以上の方法で確認できるはずですが、Web上ではマイページから確認できなかったという声もありました。
その際は、契約書に記載があるはずですので、確認してみましょう。
他社の新電力会社に乗り換える場合
他社のサービスに乗り換える場合は、乗り換え先の他社の新電力会社と契約をするだけで良く、グランデータへの解約の連絡は必要ありません。
他社サービスの供給開始と同時に、グランデータのサービスは解約完了となります。
ただし、東京電力エナジーパートナー株式会社へ切替える場合は、切替予定日が決まったらグランデータまで連絡をする必要があります。
連絡は切り替え日の3営業日+2暦日前(スマートメーター以外の方は10営業日+2暦日前)までに行ってください。
連絡をしなかった場合、解約の手続きが進まず、グランデータでの契約が継続される場合があるので注意しましょう。
東京電力エナジーパートナー株式会社へ切替える場合のみ連絡が必要!
大手電力会社に戻す場合
グランデータから大手電力会社に契約をし直す場合も、新電力会社に切り替える場合と同様です。
大手電力会社で契約手続きをすれば、切り替え作業は電力会社間で行われますので、契約者がグランデータに連絡等をする必要はありません。
引っ越しで解約する場合
引っ越しを伴う解約の場合は、マイページから連絡をして解約手続きを行う必要があります。
連絡が遅れた場合は、新居の電気と二重に支払いが発生する可能性もありますので、忘れずに手続きしましょう。
グランデータは解約電話番号から解約できる?
結論から言うと、グランデータは電話番号からでも解約手続きを行えます。
ただし、公式ページにも記載があるように、現在問い合わせが集中しているため、電話が繋がりにくくなっているようです。
グランデータへの電話での問い合わせは以下の番号です。
電話が繋がると自動音声応答が流れますので、状況に合わせて以下のボタンをプッシュしてください。
お問い合わせ区分 | 選択番号 | サービスメニュー | ||
引っ越しのお手続き、お申込みのキャンセル | 1 | 1 | 引っ越し手続き | |
2 | 契約前のキャンセル | |||
3 | 他社への切り替え |
解約以外の問い合わせには、以下の番号をプッシュしてくださいね。
契約内容の確認・変更 | 2 | 1 | お客様番号の確認 | |
2 | 供給地点番号の確認 | |||
3 | アンペア・容量変更 | |||
4 | 契約者情報の変更 | |||
5 | オプション | |||
請求 | 3 | 1 | お支払い方法の変更 | |
2 | 未払金の確認 | |||
3 | お支払い内容の確認 | |||
4 | 請求書の再発行 | |||
マイページ | 4 | マイページに関する問い合わせ | ||
電気がつかない・ガスが使えない | 5 | 1 | 電気がつかない | |
2 | ガスが使えない | |||
3 | 1 | 東京ガスエリアのお客様 | ||
2 | 東邦ガスエリアのお客様 | |||
3 | 大阪ガスエリアのお客様 | |||
4 | 西部ガスエリアのお客様 | |||
電気・ガス以外のサービス | 6 | 1 | WiMAXについて | |
2 | その他のサービスについて |
番号を選択しても、しばらく待たされる事態が発生しています。
現在問い合わせが集中しているため、電話が繋がりにくくなっているようです。
実際にWeb上でも、電話がなかなか繋がらない、という声が上がっていました。
ナビダイアルの待機中にも料金は発生するので、高額になってしまう可能性もあります。
なるべくWeb上から手続きしてしまうことをお勧めします。
それでも電話で問い合わせしたい場合は、以下の混雑予想をご参考に、かける時間を選んでみてください。
グランデータを解約したのに引き落としがあるのはなぜ?
電気利用料の検針から引き落としまでは、通常2、3か月のタイムラグがあります。
グランデータの場合、6月の請求分は4月頭から5月頭までの利用分です。
クレジットカードへの請求となると、カード会社ごとに更に1か月程度遅れることもあります。
マイページから、今月の引き落としが何月の利用分であるのかをきちんと確認してください。
グランデータはやばい?電気が高い?問題になった経緯
元々、グランデータの電力サービスは、発電に必要な燃料価格の高騰などが起こった際に、市場に連動して請求金額に影響が出やすい設計となっています。
料金設定自体は市場に連動して変動することはありませんが、燃料費調整額による変動が他社よりも大きくなるのです。
グランデータも、最初はお得な電気料金で利用できていたのですが、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻で高騰しました。
ロシアへの経済制裁が、火力発電の燃料であるLNG(液化天然ガス)や原油などのエネルギー価格の大幅な上昇を引き起こしたため、グランデータは電気料金の計算方法を2022年3月31日付けの約款(やっかん)で変更したのです。
- 燃料費調整単価の上限を廃止
- 燃料費調整額の追加調整を追加
「燃料費調整単価」というのは、原油などの燃料の価格によって、毎月計算されているもので、他の電力会社でも組み込まれています。
これまでは、上限を設けて他社よりも電気料金を抑えるようにしていたのですが、その上限を撤廃したことで、大幅に上昇しました。
「燃料費調整額の追加調整」は、グランデータ独自の計算の仕組みで、既存の燃料費調整額の計算方法では補うことのできないほどの市場の高騰が発生した際に、電力の安定供給を行うために必要なコストの一部を契約者に負担させるものです。
ロシアのウクライナ侵攻は収束の見通しが立たず、市場の混乱が続く中「燃料費調整額の追加調整」も上昇を続けました。
結果として、グランデータの電気料金は想定以上の高騰を見せたのです。
安定的な電力供給のために仕方なかったことかもしれませんが、あまりの高騰ぶりが話題となり、経産省の電力・ガス取引監視等委員会が、多く寄せられる問い合わせについてリリースを出す事態となりました。
グランデータもこのような声を受け、2023年4月に約款を変更し、「燃料費調整額」および「追加調整」を廃止し「市場価格調整額」を導入することで、電気料金の実質値下げを行っています。
しかし、グランデータの電気料金が市場と連動する仕組みであることには変わりなく、今後もこのような高騰が起きる可能性はあるでしょう。
グランデータが解約できないと知恵袋などによくある質問
まとめ
グランデータは自由料金のため、昨今の社会情勢を受けて価格が不安定になっています。
値下げに向けた取り組みも見られますが、自由料金である以上、今後またいつ価格が高騰するかわかりません。
そのような変化をデメリットと感じる方は、こちらの記事を参考に、他の電力会社を検討することをお勧めします。
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